OTB¶
画像処理¶
ORFEO ツールボックスライブラリ (OTB) はハイパフォーマンス画像処理ライブラリです。 レーダーデータや衛星画像、空撮画像の画像処理用途に使用されています。 OTB は光学画像、レーダ画像のための先進的なツール(3次元変形、変更検出、構造解析、パターンマッチング、光学/レーダ相互補完)を備えており、その多くはリソースの限られたノートパソコンでも実行可能です。
OTBは多くのリモートセンシング処理用のツールが Monteverdi と呼ばれる統合アプリケーションにより実装されており、メニューからOTB処理を呼び出すことにより複数レイヤの高速な表示が可能です。
OTB はフランス国立宇宙研究センター (CNES) で開発されてきました。 2006年、ORFEO Accompaniement Program の分析モジュールとして開発され、以後活発に開発が続けられています。 医療用の画像処理ライブラリ ITK を元に作られており、オープンソースライセンスで公開されています。
主な機能¶
- 画像アクセス: リモートセンシング画像フォーマット (JPEG2000含む) に最適化した読み/描きアクセスと メタデータへのアクセス、視覚化;
- DEMを用いたオルソ補正、座標投影、センサーモデル定義
- 光学画像やSARの補正
- 画像合成
- フィルタリング: ぼかし、ノイズ除去、強調;
- フィーチャー抽出: 注目点、表示位置、ライン;
- オブジェクト検出
- 大容量画像のセグメンテーション: 拡大、転換点、レベル設定;
- 分類: K-means、SVM、マルコフアルゴリズム、ランダムフィールド
- オブジェクトベース画像解析
- 地理空間解析
- 光学画像からのステレオ視復元
- SAR データ解析
- 変更検知
詳細¶
ウェブサイト: http://www.orfeo-toolbox.org/
ライセンス: CeCILL (CeCILL は GPL 互換でフランス法に準拠するよう拡張したものです。)
ソフトウェアバージョン: 5.8.0
対応プラットフォーム: Linux, Mac, Windows
API インターフェース: C++